介護士の給与はどれくらい?

有料老人ホームで働く介護士の、気になる給与事情を見ていきましょう。
様々な要素によって決まる
有料老人ホームの給与は施設の種類や勤務地、経験年数、資格の有無によって変わってきます。給与水準は他の施設よりも高い傾向にあります。これは、民間経営の施設が多く、質の高いサービスの提供が求められることが影響しています。厚生労働省の賃金構造基本統計調査によれば、2022年時点での介護士の平均給与は、約25万円です。これはあくまで全国平均で、東京都では30万円を超えるケースも少なくありません。加えて、経験年数が多く介護福祉士などの資格を持っていた場合は、より高い給与を得られるでしょう。
夜勤や休日出勤も給与に大きく影響します。夜勤については、1回あたり数千円から1万円程度が相場です。休日出勤についても、回数や時間帯によって異なりますが数千円から1万円程度が相場のようです。有料老人ホームで働く介護士の給与は様々な要素によって決まるので、転職の際は自分が希望する条件を考慮した上で、それに合った施設を選びましょう。
手当や賞与について
給与は基本給や手当、賞与などで構成されています。基本給は仕事内容や経験年数、資格の有無が影響します。手当については夜勤や休日出勤だけでなく、住宅手当、扶養手当などもあります。住宅手当は住宅の状況、扶養手当は扶養家族の有無が影響します。民間経営の施設だと、オリジナルの手当を支給しているケースも少なくありません。賞与は業績や勤続年数によって決められ、一般的には年2回支給されます。内訳は施設によって異なるので、応募する前に細かい部分を確認しておきましょう。
勤務地や施設の規模も影響する
給与に大きく影響するのが勤務地です。都市部は需要が高いので、給与水準も高い傾向にあります。東京都などの都市部ならより多くの給与を得られるでしょう。ただし、都市部は物価が高いことも考慮しなければなりません。地域による給与の違いは物価や生活費の地域差が反映されています。都市部は生活するのにお金がかかるので、その分給与も高くなるというわけです。
加えて、施設の種類や規模も影響します。都市部でも、規模の小さい施設だとそこまで給与は高くないことがあります。給与額だけでいうなら、都市部で規模の大きい施設がいいでしょう。とはいえ、先述の通り生活費や物価には地域差があるので、自分の希望する暮らしを考慮して職場を選ぶことが大前提です。将来的に役職に就けるかどうかなども考慮しながら、自分の希望に近い職場を探しましょう。介護士は専門職なので、専門的な知識や技術、豊富な経験があれば昇給しやすくなります。
有料老人ホームでの仕事に興味がある人へ

介護士の仕事内容
介護が必要な入居者に対しては各種介助を実施します。また、生活支援も大切な仕事の1つです。入居者の生活を支える存在として、重要な役割を担います。やるべきことは多岐に渡りますが、それだけやりがいも大きい仕事です。